2007年11月29日

それから一年後

みやこ音楽祭に出演する。今年はメトロ、夜の部。

去年はスタッフだったけど、ことしはサポートというか主催メンバーの相談に、ほんのときどき乗るくらいだった。

今年のことは、あいつらがものすごく頑張っていたということくらいしか、知らない。
今週から仕込みが始まっているようだ。いまごろは正念場だろう。寒いなか泊まり込んでいるスタッフもいるのかな。


去年のステージから見た景色を覚えている。

去年とステージが変わっても、
ただひたすらに、良いライブをしようと思う。
朝まで踊ろうと思う。
僕が今年このイベントのためにできることは、それだけだ。


チケットが追加発売になっている。取り置きも若干名できるみたいなので、ぜひ一緒に遊びにきて下さい。


・12月1日(土)CLUB METRO
『みやこ音楽祭 夜の部』
出演:HALCALI
   ママスタジヲ
   小堺彰夫(COLETTE from SECOND ROYAL)
   the ARROWS
   ミズモトアキラ
   JUN HAYASHI(80Kidz from SECOND ROYAL)
   ゆーきゃんmeetsあらかじめ決められた恋人たちへ
開場/開演:22:00 終演29:00 ※オールナイト開催
前売:\2500 (Pコード274-251)

詳細は
http://www.miyakomusic.com/




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2007年11月27日

長い4日間 長い日記

11月23日 三条河原町VOXHALL/11月24日 心斎橋CLUB JUNGLE
ゆーきゃんw.h.b.f

1.明けない夜
2.真冬のうさぎ
3.春を待つ
4.ラプソディ
5.詩月
6.エンディングテーマ


11月25日 渋谷CYCLONE
ゆーきゃん 

1.明けない夜
2.サイダー
3.Y.S.S.O
4.post coda
5.sang
6.sea of love


11月26日 下北沢lete
ゆーきゃん

1.空に沈む歌
2.room123
3.雪の朝
4.プリズム
5.青空
6.桜
7.マリー
8.明けない夜
9.Y.S.S.O
10.サイダー
11.post coda
12.sang

anc 1. 駐車場
anc 2. sea of love



ミナミホイール以来のw.h.b.f.でのライブは、スタジオリハの時間が取れなかったので2日続けて同じセット。

VOVHALLは僕が京都に来てから初めて出たライブハウスで、おそらくそれ以来の出演になる。階段状のフロアということは覚えていたけど、ステージの広さや音響/照明のしっかりした感じには今回初めて気付いた(自分達のこともちゃんとできてなかった昔と比べてはいけないと思うけれど)。

照明が、ボロフェスタでもお世話になっている友人、ディーノだったのがすごく嬉しかった。まさかライブハウスで照らしてもらえるとは思ってもいなかったのだ。

ライブは、ほぼぶっつけの割に、よかったと思う。声が奇麗に伸びて、VOXの高い天井に届く感じが気持ち良かった。

ここしばらくあら恋meetsゆーきゃんでのステージが続いていたこともあり、なんと奥ゆかしいバンドだろう!とサポートメンバーに脱帽。

打ち上げにいくつもりが猛烈な眠気に教われ諦めて帰宅。誘って下さった空中ループさんごめんなさい・・・


翌日の大阪は入りが早く、リハ後の時間がたくさんあった。大阪でのんびりすることがあまりないので、銭湯に行ったり道頓堀界隈を散歩したりしてみた。土曜の夕方のミナミの猥雑な活気は、疲れるけれどたしかに面白い。

かに道楽の上に昇っていた満月に見とれた。
今日はそういうライブをしたい、と思った。

できたんじゃないかな、と思う。

京都、大阪のどちらも、対バンがとてもよかった。
いいライブを観たなあ。

VOXHALLのブッキングの有掘さん、JUNGLE LIFEのボス・PJ氏、とにかく現場を面白くしてやろう!と思っている人と話すのはとても楽しい。それらが単発でなく誘爆を繰り返して何かをぶっ壊せるほどになればいいと思う。


東京組の車に便乗させてもらい、渋谷へ。

観たのはエレキベース、スイセイノボアズ、いなかやろう、トレモロイド、THE BEACHES。どれもいいライブだった。

肝心の自分は、CYCLONEのステージが高すぎて、照明が暑くて、すこし戸惑った。おかげでカポをつけ忘れてキーが低かったりもしたが、最後に前の柵の上で歌うと
全部忘れた。
たくさんの人が観にきてくれた、どうもありがとう。


BEACHESの時にはしゃぎ過ぎ(ヒサシさんありがとうございました)、そのあと西村道男君に連れていってもらったorgan barでも夜通し踊り過ぎ、翌朝目覚めて、右足を捻っていたことに気付く始末。


下北沢の景色を覚えてきた。一年を通して、この街がどんな風に装いを変えていくのか、も。
月に一度くらいのペースで訪れると、片隅では新しいお店が出来ては消え、また別の隅では相変わらずマイペースな佇まいが残り続けているそのコントラストが面白く思える。

leteは、イタリア映画に出てきそうな、隠れ家のような
小さなバーだ。ひんやりとした柔らかな内装は、響きがとてもいい。
生まれて初めてのワンマンライブは生声で休憩を挟んで(僕が、疲れたからちょっと休ませてくれ、と言った)一時間半。皆が自分だけを観にきているのだと思うと、困ったようなくすぐったいような気分だったけれど、すこしづつ調子を上げていって、いいライブになったように思う。とにかく僕は夢中だった。皆が飽きてなかったらいいけど・・・


終演後、お客さんと話したり、エレキベースの亀田君とギネスを飲んだりしているうちに、ぎりぎりの時間になったので新宿へ急ぐ。

いつも夜行バスの中では、夢ばかり見る。
嬉しいような、悲しいような、
昔の思い出のような、映画の一コマのような夢。
昨夜はホセ・ゴンザレスの新譜をエンドレスで聴きながら眠ったせいもあるのか、普段に輪をかけてビターだった気がする。


目が覚めると京都。
明け方の寒さに、帰ってきたことを実感。
たった3日なのに、長いあいだ遠くに居たように感じたのは何故だろう。


ライブのせいだろうか。


僕は、歌うのが、それほど好きじゃない。

じゃあなぜ歌っているのかって、それも分からない。
たぶん、
歌うことの根源に何かがあって、
その向こう側に何かがあるから、
歌っているのだと思う。
ひどく曖昧な推測だけど、ライブをすると、なんとなくそんな結論に達する。


4日間立て続けでこの作業をしたので、深い井戸から戻ったような気がしたのだろうか。

leteのマスターの伸太郎さんが、言ってくれたこと。
「ゆーきゃんを聴くと、耳が開きます」

初見だったひとも(とくにSHIBUYA HEART ATTACKでは)たくさんいたと思う。
分からなかったひともたくさんいると思う。
それでもいい。

何かを感じてくれた人、受け取ってくれた人、
この小さな声を相手に耳を開いてくれた人に、ただ感謝する。

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2007年11月22日

憧れた景色に憧れたまま

長谷川健一のCDがあまりにも素晴らしいので、
試聴機の前でヘッドホンに耳を当てたまま泣いた。

声、詩、ギターの音色、どれもが深い諦念と一抹の意志を孕んで、薄いドレープを積み重ねたような柔らかな層と化す。

「絶景」という曲では
船戸さんのベース、いとちゅーさんのドラムが入るのだが、聴いているうちに何かが僕を導き、まるでどこか知らない場所、それでいてひどく懐かしい場所へ連れて行くかのような感覚になる。


ここは最果てだよ
蹴躓くことも多々
憧れた景色に
憧れたまま


彼の歌が、好きだ。
何年も何年も、僕なんか比べ物にならないほどに、
自分の「うた」を探し、見つけ出したものを丹念に磨き上げてきたひと。
初めて聴いたのは2001年ごろのダイスだったと思う。扇町の小さな小さなライブハウスで、鳥肌が立った感覚はいまでも覚えている。

彼がついに、初めての全国流通音源をリリースした。
僕なんかがここで書いたところで、たいした力にはならないだろうけど、
ハセケンを知らない人も、このリリースを知らなかった人も、ぜひ聴いてみてほしい。ミニアルバム2枚同時(「凍る炎」「星霜」)のリリースだが、どちらも甲乙付けがたく素晴らしいから。

ここに込められたうたは、ほんとうだから。

ハセケン、おめでとうございます。
あなたのうたが、たくさんの人のもとにとどけばいいと、
心から思います。



さて、僕も明日から4連戦だ。

憧れであろうと、苦しみであろうと、
ただ瞼の裏にある景色を、
景色にこびり付いた感情のままに、歌うこと。
それだけを心がけてステージに上ろう。
それだけが僕に出来る唯一の、意味ある表現だと思う。

・2007年11月23日(金/祝)京都VOXHALL(http://www.vox.co.jp/voxhall/
"プログレッシヴキョウト"
出演:紺風少年
sister tail
ワゴンズ
空中ループ
ゆーきゃん with his best friends
開場:17:30 開演:18:00
前売:2,000円 当日:2,500円 (別途1drink代)
出演順は、4番目です。


・2007年11月24日(土)心斎橋CLUB JUNGLE(http://www.clubjungle.jp/
"AI project DJ西村愛&PJプレゼンツ〜愛の1週間〜 "
出演:ELEKIBASS
マトリョミン(from クリームチーズオブサン)
青空ドライブ
ゆーきゃんwith his best friends
開場 :18:30 開演:19:30
前売:¥2,000 当日¥2,500(1drink別)
出演順は4番目です。


・2007年11月25日(日) 渋谷CYCLONE(http://www.yaneura.co.jp/cyclone/
"SHIBUYA HEART ATTACK!'07"
開場:18:30 開演:19:30
全日程通し券(24、25、26日):\3,500
25日一日券:\2,500
※チケットには、参加アーティストの楽曲38曲を収録した2枚組みオリジナルコンピレーションCD付き
内容・詳細 *ゆーきゃんは25日(日)CYCLONEにて、18:45からの出演です。
http://www.s-heartattack.com/


・2007年11月26日(月)下北沢lete(http://www.h7.dion.ne.jp/~lete/
出演:ゆーきゃん
開場 :19:30 開演:20:30
前売:¥2,000 (別途1drink代)
*限定20名。ご予約は、lete宛てにE-mailでお願いします。

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2007年11月20日

あかるい部屋にようこそ

11/18(sun)
aka rui heya:audio safari"ウルノソラ"release party

まずは、来てくださったみなさんに心から感謝を。
シャングリラにも、手伝ってくれた仲間にも、
出演者のみんなにも改めてありがとうを言いたい。

昨夜は、鳴らされる音楽がすべて一本の縄のように、audio safariのステージ向かって束になり、繋がっていったように思う。

音楽が空間を支配する、その至福を、見た。

すばらしいとしか言いようのない出来事は、かえって多くを語りたくなくなるものだけれど、
とにかくいいパーティだった。

本当に本当に、おめでとう、オーディオサファリ。


ゆーきゃんmeetsあらかじめ決められた恋人たちへ
セットリスト

1.ソライロ
2.ローカルサーファー
3.room123
4.太陽の雨
5.摩天楼



さて、今週末から来週頭にかけてはw.h.b.fで2本、東京でのソロが2本、計4日連続でライブをする。そして来月は10回ステージに上る予定。

自分のうたは、パーソナルで、曖昧で、小さい。
それを聴いてくれる人が居て、
歌わせてくれる場所があるという事実。
ときどきはっとする。

それがとんでもない奇跡なのだということを、
忘れてはいけない。

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2007年11月17日

6:00

明け方に僕はちょっとした混乱を抱え
朦朧とした頭で四条通を右往左往した
寒波だけが遅れてやってくる11月半ばの朝
どこにも結論はなく ことばだけが上滑りした
君は今頃もう眠っているか
誰が今頃もう眠っているか
僕がいまだ示せずにいる未来のビジョンはひとけない交差点のど真ん中か
落書きだらけのシャッターの前か
何も書ききれずに眠りに落ちてしまうネットカフェのシートの隅か
(おそらくそれは単純な概念とイメージの奇跡の交配なので)
街のどこにも見つけることは出来ないと知りながら
いくら血走った目で探しても夢の覚めた後には滲む後悔が待っているだけだと知りながら
それでも残そう
混乱から振り落とされたひとつの感覚が四条通を歩いていた
その顔はとても哀しく とても明るく
一切の恥と決まり悪さと自己嫌悪を飲み込んで進まざるを得ない ほんとうに土曜日の朝そのものだったんだ
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2007年11月13日

LARRY HEARD

その音は甘く
粒子には粘りがあった
時間にコートされた太いビートに身体が搦め取られる気分
踊りながら眠るような
踊りながら沈むような
ずぶ濡れになってゆくような気分で
その中でいつしか
この人は"LISTENED"ではなくて
ただひたすらに"HEARD"なんだと気付いた
スピーカーの前から離れて少し休み
話しているときにも会話の中に忍び込むその菌糸たちが
部屋中のあらゆる空気を至福で埋め尽くしていた
踊らなくてもよいダンス・ミュージック
踊らなくても届くダンス・ミュージック
その音は甘くて
粒子には粘りがあって
清々しいほどの愛がありしかも一抹のドライさが絶えず残っていて
最後には椅子に腰掛けてぐったりして(きっと単純な踊り疲れじゃない)
このまま息が詰まってしまえばいいとさえ思った

明け方にクラブを出て最初に吸った空気は
晩秋をようやく迎えた街のはじまり
炭酸水のようにまだ暗く濃密で潔く
寒さと涼しさの境目で爆ぜる朝のなかで
ひと気ない木屋町通りを高瀬川に沿って歩きながら
僕はこのひとを忘れ得ないのだと知った

"HEARD"であること

まだ家には帰れないと言った僕のことを笑わないでほしい

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2007年11月08日

ゆーきゃんです。お知らせをさせて下さい。

18日のaka rui heyaは、
DE DE MOUSEの出演がキャンセルになった。
扁桃腺の腫れと高熱がひかなくて、入院したということだった。

メールが来たのは一昨日だった。その前の土曜日にメトロで彼が「しんどい」と言いながらプレイしていたのを見ていたので、大丈夫かなとは思っていたのだけれど、まさか入院とは考えなかったので、とにかくおどろいた。

とても残念だったし、楽しみにしていたお客さんのことを考えると暗い気持ちにもなった。
でもきっと、いちばん辛いのは当のDE DE MOUSEくんだと思う。

いまは「不明」と言われたという原因を早く突き止め、恢復してほしいと願うだけ。元気になったらまた一緒にやりましょう。僕はあなたの音楽がとても好きです。


がっかりしてばかりもいられなかった。
この日を楽しみにしていたお客さんのためにも、DE DE MOUSEの穴を埋めてくれるような素晴らしい出演者を探そうと、各方面に電話攻勢をかけた。

SECOND ROYALから看板アーティスト、HANDSOMEBOY TECHNIQUEこと森野義貴さんが駆け付けてくれると言う。 田中亮太くんは大阪でGrooverというパーティをオーガナイズしているseo makotoくんを紹介してくれた。

変更後のラインナップはDJ寄りになった分、浴びるように楽しむ音楽の喜びを、より強く感じられるようになったかもしれない。

もちろんライブだって充分に濃密だ。
いま一番旬なダンスミュージックを独自のポップスに昇華させるアナは4年ぶりの呼びかけに快く応えてくれた。フジやメタモルフォーゼを経験して大きくなったはずの、monocismの荘厳とさえ呼べるほど大きなシューゲイザーサウンドは一度audio safariにぶつけてみたかった。もちろん僕らも最高の演奏をして、audio safariに、最高の「おめでとう」を言って。最高の演奏を聴きたい。



ダウンロードが新しい音楽フォーマットになりつつあるいまでも、CDを出すこと、日本中の音楽好きが手に取るかもしれないCDを世に送り出すことは、ミュージシャンにとってかけがえのない経験だと思う。

そのときのメンバーがそのときの空気を最大限の努力て奏でた数十分間をパッケージした、きらきら光るディスク。それがお店に並び、誰かがそれを聴いて、何かを感じてくれるということを知ったとき、喜びは何ものにも換えがたい。

この日、梅田まで足を運べる人。
どうか一緒にお祝いをしに来て下さい。




2007.11.18 (sun)
aka rui heya -audio safari 1st album "ウルノソラ" release party-

LIVE:
audio safari
アナ
monocism
ゆーきゃん meets あらかじめ決められた恋人たちへ

DJ:
森野 義貴(HANDSOMEBOY TECHNIQUE)
田中亮太 (mogran'bar / CLUB SNOOZER)
seo makoto (Groover)

FOOD:
中崎町 R cafe


OPEN / START 17:30 (CLOSE - 23:00)
ADV.\2,300 / DOOR \2,500 (without 1 drink)

INFO: 06-6343-8601 (Shangri-la)
   http://akruiheya.moonlit.to (ゆーきゃん)

チケットの取り置きは、ホームページの予約フォームで受け付けています。
http://akaruiheya.moonlit.to/live.html
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2007年11月05日

11.3 (sat)
ゆーきゃん at 梅田shangri-la [nur]

23:20 ロビー
1.雪の朝
2.sang
3.駐車場

25:50 ステージ
1.空に沈む詩
2.Y.S.S.O
3.TRAIN-TRAIN

28:00 MAMBO CAFE
1.明けない夜
2.サイダー


11.3 (sun)
ゆーきゃん meets あらかじめ決められた恋人たちへ
at 十三FANDANGO [ギューン祭り]

1.太陽の雨
2.クラ
3.ローカルサーファー
4.ジェームスディーン・ソング
5.摩天楼



久しぶりに早く(といっても日付けは変わっていた)帰宅して、眠った。明け方に目が醒め、ごみの日だったことを思い出し、階段を降りたついでに足が向いたのは、烏丸五条の交差点。

ここから眺める朝の空が、いちばん好きだ。
日の出直前の街を覆う鈍色の空気はまるで海のようで、
最初はだんだん、そして突然に明るくなり一日が始まるその景色は平凡だが、平凡さのゆえに、かえって毎日起きているひとつの奇跡を窺うことができるような気がする。


葛藤と衝動がない交ぜになって押し寄せる波のような日々でも、
弱い心とほんとうの願いの区別わからなくなるような暗闇の中でも、
沈むことなくどうか正しく漕ぎ続けて、こんなふうに正しく朝を迎えられますようにと、
動き出したばかりの烏丸通を渡りながら、ふとそんなことを思った。
posted by youcan at 07:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 日々、時々雨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月02日

睡蓮の庭

睡蓮の庭
照り残す太陽は水底を抱きしめて
乱反射した晩秋の空に混乱と夢がほんの一瞬 限り無くうつくしい笑みを交わす
無造作に無邪気に放り投げた少年の詩が歳月を経て
いま 落ちてくる
脳天を強く強く撃つ
そのとき小鳥は赤い実をついばみ
甘い甘いいのちが一瞬に揺れ
そして僕はいったい君と何を分ち合えばいいのか分からないまま
ただ宇宙が同心円状に崩れて行く水面をぼんやりと見ている
明日またね、を飽きるほど繰り返した夏から
地中で眠ることだけが正しくなる季節へ
僕らは幸福を育て 幸福を殺して食べて 幸福に塗れた細胞の集合体だと誰かが言った
この身体を貫いて射す深いエコーのような残照をうけて
睡蓮の庭に浮かんだあの人と
睡蓮の庭を描いたあの人と
創作 輪廻 無限に繰り返す波紋のなかに
ひとつの景色が浮かび すぐに去った気がした

posted by youcan at 17:55| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ライブが続く

10.31 (thu) 
LIVE at なんばbears

1.太陽の雨
2.クラ
3.ローカルサーファー
4.ジェームスディーン・ソング
5.摩天楼

29日のMUSEでは好き放題にやり過ぎたこともあって、すこし低めのテンションでステージに上がっていたのだけど、後ろを振り返ると池永さんが大暴れしていた。
後で話を聞くかぎり、山崎マゾさん(ACID EATER)の前だというのでものすごく緊張していたのだとという。僕が、たとえばオクノ修さんの前で感じるようなのと同じ種類の緊張だろうか。


終演後近くのマクドナルドでミーティング。テラス席で
こっそり(大っぴらに)ビールを飲みながら久しぶりにメンバーで今後の予定について話し合う。
終電を逃しそうになって大阪駅で走る。

JRの終電は阪急に比べて静かで、速かった。

京都駅でHIDEさんとREOちゃんに会う。同じ電車だったらしい。素敵なイベントに呼んで下さって、ありがとうございました。



お知らせを。

今週末、急遽ライブが決まった。
土曜、シャングリラである"Nur."というパーティ。凄まじいライブバンドたちに混じって、僕は出演時間も出演場所も決めずにその時の空気と気分にしたがって歌う。

オーガナイザーの西村道男君と話しているうちに勢いで決めたこのやりかた、勢いのままに面白いことになったらいいな。

☆2007.11.03 (sat)梅田 Shangri-La
[Nur.]
22:00 open/start
adv.\2,500円 / door \3,000円(with 1drink)

LIVE:THE BEACHES
   54-71
   ULTRA Jr.
   ゆーきゃん

Nur. DJs:西村道男 (Rolling Stone)
     小野田圭 (FEEL the NOIZE / Club Snoozer)
     eyama (Rolling Stone)

GUEST DJs:田中亮太 (mogran'BAR / Club Snoozer)
      ヒサシ the KID (The Beaches)
      WSZ80 (reclash)
      TeeeRU (disorder / ex.DELTA)
      NOBEE (SOUNDROOM)

VJ:eetee

マッサージ:踊る揉み屋さん

FOOD:eetee食堂
   カフェコモンズ

information→http://info.nur-web.com/


そして翌日はこれ。超個性的な出演者4組が集まった、実にギューンカセットらしいイベント。僕らの出番は最後なので間に合う方はぜひ遊びにきて欲しい。

☆2007.11.04(sun)十三FANDANGO
[ギューン秋祭り 2007〜ファンダンゴ20周年記念〜]

OPEN:18:00 START:18:30
adv.\1,800 / door \2,000(without 1drink)

LIVE:とうめいロボとしっぽののこり
   ゑでぃまぁこん
   SARRY
   ゆーきゃんmeetsあらかじめ決められた恋人たちへ
*プレゼント抽選会有り

information→http://www.fandango-go.com/





人生とか、倫理とか、人の和とか、考えさせられることが、毎日のように立ち現れてくる。そういうものに対していままでがあまりに無自覚だったのかもしれないが、責任のとりきれないことだらけで呆然としたりする。
恥は多く、上手く行かぬことは多く、ずいぶんと支離滅裂なままここにいることだ、と実感する日々。

つきつけられた現実に対して、ひとつひとつ答えていかなくてはならない。
手紙に返事を書くように、ことばでもって、音楽でもって、行動と決断でもって、応えていくかなくてはならない。

僕がここにいてもよい、そのためにしなくてはならないことをする。
posted by youcan at 01:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々、時々雨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする