2008年03月25日

SAL CULTURE

歩道橋で、うたっている。

振り返る人もいる、
立ち止まる人もいる、
まったく気にかけず往き過ぎる人もいる。

同じ歩道橋の上で演奏するバンドや歌うひとたちごとに表現の仕方はさまざまで、それでいてひとつの共通するルールのようなものがあるように思える。

うまく言い顕わすことはできないが、つまりストリートが、いつだって声高なものが強い世界だった、という実感にも似た、ルールというよりも掟に近い何か。

それは確実に僕には不足しているもので、
2日目、隣で振り絞るように歌う女の子のことを、はじめて羨ましいと思ったりした。

僕がここでうたっていることがそれだけでひとつのステイトメントであると分かったのは時間を経てから、何晩目かに警官に止められたその後のことだ。

いま、いつものステージどおり、はだしで歩道橋の上に立っている。
この芯のない空気のような声が空気のような詩を安い15Wのアンプから梅田の空に放つとき、いつもよりすこしだけ多くの、願いのようなものをそこに含ませるように、うたっている。

どんなに多くの言葉を費やしても、
どんなに美しいメロディを紡いでも、
どんなにすばらしい声で力強い日々の賛歌や希望を高らかに歌っても零れ落ちるだけの言い表せない何かを
うたうこと、

オルタナティヴな"うた"の系譜の先に、立つこと。


SAL CULTUREは、僕がそうあるために必然として身を投じた流れだった。

ボロフェスタの代用でもなく、単純な続きでもなく、ゆーきゃんがゆーきゃんであるためにコミットしなくてはならなかった新しい夢。僕が僕のうたをリアルなものにするために、とにかく賭けなくてはならない大博打。

去年の春に始めてこのイベントについて話をしたときなのか、ボロフェスタの撤収作業後に西部のテーブルに座って笑い合ったときなのか、"LOVE SOFA"主催のサンデー上出がわざわざ大阪から京都まで来てくれて北大路のスターバックスでブッキングの話をしたときなのか―ここから!と線引きが出来るはずもないが、とにかく僕のSAL CULTUREはもう始まっていて、水面ぎりぎりのところを微流のままだんだん加速しながら、JJのSAL CULTUREと加藤さんのSAL CULTUREとJACKやHOSOMEやサンデー上出やおっぺけやSAL CULTURESのみんなそしてたくさんのボランティアスタッフの作り出すSAL CULTUREという流れと合流しながら、もうすぐ途方もなく大きな渦になろうとしながら、注ぎ込む場所を目指している。



こう書いたって、
きみには僕が何を言っているのか分からないかもしれない。

でも、分からなくってもいいんだ。

きみが今週末に見る光景は、僕らの提示しようとしたある新しさの、ひとつの開花だ。
あるアンチテーゼが、ある渇望が、ある馬鹿げた理想が、メトロで野音でサンスイで、音を立てて次々と花開くだろう。
それは純粋に目撃されるべきもので、心を動かされるためには、けっして理解を必要としないから。理解しようとすればするほどに、零れ落ちてゆくものだから。


ただ感じに来てほしい。ただ遊びに来てほしい。
SAL CULTUREはもう始まっているのだ。そしてそれが成就されるためには、きみの力が必要なんだ。



SAL CULTURES 弾き語り@梅田某所

<時間(予定)>
3/25 18:00-
3/26 22:00-
3/27 22:00-
(3/26 3/27 は野音の仕込作業後になりますので、時間が遅くなります。ご了承ください)

http://www.salculture.com
当日券の発売決定! 前売り券もまだあります。
タイムテーブルも公開中、ぜひチェックを!!





posted by youcan at 16:45| Comment(0) | TrackBack(1) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月13日

train train train

ほとんど毎日のように大阪に通っている。
阪急電車とJR、京都と大阪の市営地下鉄、ずいぶん詳しくなった。
今日はこれから京阪電車に乗って、出町柳から淀屋橋、御堂筋線に乗り換えて本町、さらに中央線に乗り換えて森の宮。

昼下がりの地下鉄では幼稚園児の集団に乗り合わせ、黄色い帽子とキュート過ぎるおしゃべりに囲まれて、うろたえたりするハプニングがときどきある。

好きなのは大阪環状線から見る景色。これまであまり乗ったことのない、せいぜい大阪駅から福島へ行くときに使うくらいだった路線ということもあって、大阪の街並みが目に新鮮に映る。

ただ困るのは電話がひっきりなしに鳴ること。電車の中では話せないので、僕が折り返さなくてはならないのだけれど、相手も(SAL CULTURES)同じように電話漬けなので、すぐに話し中になってしまう。そして来月の請求書が怖い。


明日はライブ。久しぶりに会場下見やフライヤー配りや打ち合わせでなく、単純にうたをうたいに大阪の街へ出てゆける。そのことがとても嬉しい。


3月14日(金)十三FANDANGO
岩崎愛 presents "独りってサイコー vol.4"

出演:岩崎愛
大森元気(残像カフェ)
寺井孝太(LOVELOVELOVE)
ゆーきゃん

開場 18:00 / 開演:19:00
料金 前売:\2,000 / 当日:\2,300(別途1drink)
出演順は3番目、20:20ごろからの予定です。

posted by youcan at 11:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々、時々雨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月04日

SAL CULTURE

SAL CULTUREの出演者、最終発表。

岸田くんが出演を決めてくれた。

ただ、うれしい。リリース後のデリケートな状況にも拘らず、僕らが話した想いを汲んで、力になることがあればと言ってくれた。



"SAL CULTURE"の容貌が、やっと見えてきている。
ここからが、はじまりなのだ。

電車に乗ってフライヤーを手配りに行き、ホームでJJと電話をし、真夜中に郁ちゃんと資料づくりをし、夜行バスの休憩時間に藤井君と電話をし、いまから加藤さんのところに新しいフライヤーをとりに行く。
真夜中に飛び交う電話やメールには休みがない。SAL CULTURESは24時間稼働中だ。ひとりのミュージシャン、ただの音楽好きが、それぞれの時間を削って作る、泥だらけのフェス。
出演してくださるすべてのミュージシャン、
手伝ってくれるボランティアスタッフのみんな、
相談に乗ったりアドバイスをくださったりするすべての方々、
そして何より遊びに来て下さるお客さんのために、
このイベントを成功させなくてはならない。

がんばろう。


"SAL CULTURE"

3/29(sat) 大阪城野外音楽堂
OPEN/START 12:00〜20:00

eastern youth
The Birthday
ロボピッチャー
TARA JANE O'NEIL(from USA)
怒髪天
HOSOME
9mm Parabellum Bullet
小谷美紗子
□□□
サイプレス上野とロベルト吉野

3/29(sat) 大阪鰻谷SUNSUI
OPEN/START 21:30〜

こだま和文(DUB STATION) with 1945 a.k.a.KURANAKA
ZU(from Italy)
ゆーきゃんmeetsあらかじめ決められた恋人たちへ
Vampillia with ツジコノリコ 
ZOOBOMBS
やけのはら
Ove-naxx
角張 渉(KAKUBARHYTHM)
サイケアウツG
MURAMOTO(BAGDAD CAFE THE trench town)
西村道男(Nur./新宿RollingStone)
VJ eetee

3/30(sun)大阪城野外音楽堂
OPEN/START 12:00〜20:00

BO GUMBO3
岸田繁(くるり)
Limited Express(has gone?)
小島麻由美
A.S.P
RUDE BONES
BLACK BOTTOM BRASS BAND
younGSounds(idea of a joke,kirihito,イルリメ,やけのはら,tiala)
キセル
マッカーサーアコンチ
風神雷神

SAL CULTURE 前夜祭
3/28(fri)京都丸太町Club METRO
OPEN/START 21:30〜

グッドラックヘイワ
少年ナイフ
FLUID
サイプレス上野とロベルト吉野
KING BROTHERS
HALFBY
dOPPO
HANDSOMEBOY TECHNIQUE
KA4U
dj colaboy(Suppon Record/shrine.jp)
西村道男(Nur./新宿RollingStone)
VJ eetee

The Whole DJ:DJ TOO MICHi a.k.a.西村道男
Navigator:おっぺけ(三条ハンソン)
FOOD:NUTTY PARK食堂 / ダグラスバーガー / キッチンテンコ / サル食堂 and more..

http://www.salculture.com
posted by youcan at 19:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々、時々雨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする