2008年12月23日

覚書

戻ってきた東京は寒かった。聞けば一昨日の晩から急に冷え込んだらしい。土曜日の長野が思ったほど寒くなくて、僕らは意外だねと言っていた。けれどそれは長野のせいではなくって単純に日本中が暖かかっただけのようだ。

SHUT-UPとの2日間も楽しかったし、
7年ぶりのネオンホールはとても素敵なところだった。
主催するひとの人間性、場所を守るひとのこころざしが明確に見えるイベントに出演できるのは本当に嬉しい。

いつだったか、まだ当時DICEのブッキングだった森下さんと話したときのこと。彼は言った−やる気があるから良いバンドなわけでもなく、集客力があるから良いバンドなわけでもない。そんなことはあたりまえだけど、曲がいいとか演奏が上手いとか、ひとことで「クオリティが高い」というのが良いバンドの条件でさえない。ブッキングをやっているとそれが不思議でしょうがないんだ、と。


そのときは(まだ僕も20歳を過ぎたころだった)そんなもんかなあと思って聞いていたこのことばを、いまときどき、ぼんやりと思い出しては自分なりに考える。いまのところ分かっているのは、

・表現に嘘がない
・嘘の表現に嘘がない
・ほんとうのことを履き違えていない

そういう表現に僕は感動するのだということ。
たくさんの表現者が嘘とほんとうの狭間で揺れていて、その揺らぎを知っているひとに僕は惹かれるのだということ。
そして、良い空気が流れる場所では、揺らぎは自然と嘘のないほうに収束してゆくのだということ。


3日間のうちに何度か、その瞬間に立ち会った。
いまのところ音楽をやっていて一番幸福だと感じるのは、そういう現場に自分も立ち会えているときだ。


音楽が好きでよかったと思う。
どうもありがとう。



ツアーから戻って一番最初に聴いたのは、リリースされたばかりのキウイロール・アンソロジー。僕は彼らのライブを一度(しかも遅れていったのでたったの15分くらい)しか観たことがないのだけど、もしリアルタイムで出会っていたらきっとまた違った人生になっていたんじゃないかと思うほど、当時の僕が欲しがっていたはずの音が詰まっている。

ボロフェスタに、Discharming manを、呼びたい。



posted by youcan at 13:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々、時々雨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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