2011年07月31日

循環

 秋に発表予定の、あたらしい作品のミックス済み音源が送られてきました。
 いままで僕が作ったすべての作品のなかで、いちばんシンプルで、いちばん未完成で、いちばんやわらかいものになったと思います。

 リリースについては、またあらためて。


 いまさらながら、井上靖を読みふけっています。『蒼き狼』から『額田女王』、つぎはもういちど『天平の甍』を読みなおすつもり。


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2011年07月28日

記録

忘れてしまいそうだった。書きとめておかなくては。

7月24日(日)METRO
ゆーきゃん

1.天使のオード
2.地図の上の春
3.エンディングテーマ
4.最後の朝顔
5.sang


明日の朝、もういちど「最後の朝顔」を歌う。
彼女のことではなくて、彼のことを思いながら、歌う。
挽歌は電子音楽でなくてはならないと思うけれど、あいにく、ぼくにはギターしかないので。
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2011年07月14日

まだ話し疲れてはいないということ

お知らせ続きですが、

7月18日の下北沢THREEは、

ギター/うた:ゆーきゃん
テルミン:クリテツ(あらかじめ決められた恋人たちへ)
ベース:田代貴之(FUN☆ANA / ex.渚にて)

という編成で臨みます。
もしかしたら当日増えるかも。
出番は2番目、いいイベントですのでぜひ遊びにいらしてください。


 最近はいろいろなところで取材を受けたり、相談に乗ったりする機会が増えて、例年の倍ほどの量を喋ったり書いたりしているような気がします。
 たくさん話した後の帰り道には、なんと自分がおこがましい人間だろうと呆れてばかり。あんなに得意になってべらべらとしゃべっていたのにね。思えばこのサイクルは、発表会みたいなものがあった小学生のころから変わっていません。三つ子の魂、というやつでしょうか。
 そもそも知っていることを話す、という行為は、知らないということを晒す、という行為とほとんど同じのようにも思えます。
 まあ、インタビューについては、せっかく載せていただいた媒体ですから、発表や発売され次第、お教えしてゆきますね。いつかどこか機会があれば、読んでみてください。


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2011年07月12日

7月の現状

やることがたくさんあると、他のことに気をとられてしまい、お知らせをするのを忘れます。
歌うことも聴くことも忘れないし、眠ることも食べることもわりと必要に迫られて無事クリアできるのですが、「告知」だけはどうにもぼくの脳幹には刷り込まれてないみたいです。

今月はあと3本、どれも面白いイベントなので、書きとめておきます。

■7/16 (土) 渋谷WWW
"SPINBOX"
[LIVE]
シグナレス / Opening Act:(M)OTOCOMPO
[DJ]
DJ FUKUYOKA / ガチャムク(ポッケ&♪ボン) / 近親SO-KAN☆ / チェリータイムス / and more!!
[OPEN/START]
23:30 / 23:30
[ADV./DOOR]
¥2,000 / ¥2,000(税込/ドリンク代込)
※「Shit associated music 2-2011」(WWW夕方のイベント)の半券をお持ちの方はドリンク代込¥1500にてご入場が可能です。


■7/17(日)下北沢THREE
"twine reveal"
[ACT]

ゆーきゃん / 久土'N'茶谷 / 三輪二郎
[OPEN/START]
18:30 / 19:00 
[ADV./DOOR]
\2,000 / \2,500(税込/ドリンク代込)


■7/24(日)京都 神宮丸太町 METRO
"TOKYO BOREDOM in KYOTO"
{ACT]

非常階段 / ULTRABIDE / GROUNDCOVER. / Limited Express (has gone?) / worst taste / ふつうのしあわせ / したっぱ親分 / PANICSMILE / シャムキャッツ / BED / オシリペンペンズ / OUTATBERO / YOLZ IN THE SKY / ゆーきゃん
[OPEN / START]
15:00 / 15:30
[ADV./DOOR]
\2,500 / \2,800(税込/ドリンク代込)
★24日との2days通し券
¥4,000(それぞれの日のご入場時に別途1ドリンク代500円頂きます。)
※23日深夜12時からは、2日目のチケットのみを予約、ご購入されている方もご来場頂けます。(ドリンク代は別途必要)(メール予約の方は入場時に24日のチケットを購入頂きます)


それぞれのライブについては、もうすこし言いたいこともあるので、項をあらためて書くかもしれません(書かないかもしれない)。とにかく東京BOREDOM京都編はぜひともいらしてください。


8月は、8/3(水)下北沢lete(ソロ)、8/7(日)西院ミュージックフェス(バンド)、8/27(土)nano BOROFESTA(欠伸)、8/31(水)UrBANGUILDです。もう一本入るかもしれないのですが、それはそれでまたお知らせします。


7/18には新曲を2曲やると思う。果実が熟して落ちるように、新しい曲が生まれるときには不思議な気分になります。あ、でも、いまは夏なので果実というよりは病葉なのかもしれません。
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2011年07月10日

記録

7月8日(金)nano
ゆーきゃん×スハラケイゾウ×岡村寛子

1.天使のオード
2.smalltown,smalldawn
3.風
4.最後の朝顔
5.(タイトル未定)
6.サイダー


 どういうわけだかいまさらになって「nanoって、いいハコだなあ」と思った。


 オーナーがドリンクを出してくれて(しかもまーこおばちゃんは毎晩もうひとつの仕事を終えてからnanoに来て、ライブを泣いたり踊ったりしながら観て、ビールサーバーと楽屋の掃除をしてから帰る)、店長がPAをやってくれて、若いステージスタッフが食い入るように演奏を見ている(その姿からは仕事、というよりもむしろ演奏者から何かを勉強したいんだという意思が滲み出しているんだ)。彼らを前にすると「アットホーム」ということばがなんだか安っぽいお仕着せの形容詞に思えてくる。「アットホームな雰囲気」などと言うけれど、ほんとうは空気がどうのこうのという話ではなくて、場所とひとこそが「ホーム」になるのだ。nanoがたくさんの若いバンドやお客さんから支持されている理由は、すばらしいライブの最中にPAブースを振り返ってみたり、ドリンクを買いに行ったついでにまーこおばちゃんと話をしてみれば、おのずと分かる。

 あとは、ステージから見える景色が、よい。これは演奏する立場でないと分からないことだけれど。あれはなんだろう。ステージの高さ(低さ)か、石畳と電球の対比か、いや、きっとはっきりとした理由なんてないのかもしれない。フロアからの景色や内装や照明などに関しては、他にも好きなハコはいくつもあるが、とにかく、ステージに立ってみるフロアの眺めは、知っている限りnanoが一番好みのような気がする(ほかに特に好きなのはk.d.japonとlete。狭いところばっかりだ)。

 なんだか身内びいきみたいになってしまうので、これ以上書くのはやめる。でも、いままでとっくに知っていると思っていた場所の魅力をあらためて発見したようで、うれしかったのだ。共演したバンドも若さやまっすぐさが好い具合に伝わってきて、とても刺激になった。まだまだ枯れるわけにはいかないな。

 あと、この3人のセット二回やってみたけれど(前回はメロウ君の絵も入った)結構手ごたえがあった。またやりましょう、須原さん、岡村ちゃん。
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2011年07月07日

間歇

長い記事を書いたのですが、はたしてそれがよい文章なのかどうかわからなくなってしまったので、いったん眠らせました。

話すという行為は恐ろしいものです。でも聞いてほしいんですよね。これも業の一種なのかな。

まだ梅雨は明けていなかったみたいですね。駅の地下道、ビーチサンダルで滑って転びそうになって失笑。七夕ですが、夜空はおあずけでしょうか。
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2011年07月06日

8月3日 下北沢lete

ちょっと急ですが、来月ひとりで歌うことになりました。
急ですのでまだホームページには上がっていないです。


8月3日(水)下北沢lete(http://www.l-ete.jp/)

ACT
ゆーきゃん

Open 19:30 / Start 20:30
Charge 予約 \2,000 + drink / 当日 \2,300 + drink


予約はこちら。

reservation@l-ete.jp

件名に[8/3 ゆーきゃん]と書いてください。
メール(お名前、連絡先、希望枚数をご記入下さい)での受付となり、先着順に予約受付番号を返信いたします。尚、精算は公演日ご入場時となります。
当日券の有無は公演日の18:30〜19:00に電話にてお問い合わせ下さい。
定員になり次第、予約受付締め切りとなりますのでご了承下さい。



leteはとても小さなお店で、二十人も入ればいっぱいになってしまいます。残念なことに、最近ではいっぱいになることもないのですが、たとえお客さんが二人でも三人でも、ここならば悲しい気分にならずに歌えると思います。なぜなら、leteという場所自体が、頷きながら聴いてくれているのが分かるから。

ひとりでうたうときには、いつか歌が自分から離れて場所の空気と同じになってしまえばいいと思っています。leteは、いいライブか悪いライブか分からないときでも、壁に飾られたSAKANA西脇さんの絵のように、歌がまるで「調度品」として、自分の居場所を見つけている気がするのです。

ひさしぶりの、たったひとりのライブです。そして、こう見えてワンマンなどやった日には、こっそりと猛烈に消耗してしまうので、たとえleteであっても以後ひとりで歌うことはしばらくないと思います。

スタートもゆっくり目です。お時間のあるかたはお誘い合わせのうえ、ぜひ遊びにいらしてください。
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2011年07月05日

記録

7月2日 SOLE CAFE
ゆーきゃん

1.風
2.smalltown,smalldawn
3.天使のオード
4.サイダー
5.最後の朝顔
6.好きにならずにいられない

 カフェ仕様のノスタル人は夏の昼下がりの空気によく馴染んでいた。そして四年前の共演では互いにバンドだったウリョン、ギターを抱えて思うがままに歌う姿は素晴らしかった。

 開演は午後二時、午後四時半に終演、そしてすぐSOLE CAFEを出て、タクシーで鴨川へ向かう。出町の飛び石の脇に座りこんで、缶ビールと柿の種で打ち上げる。みんな気のいい奴ら、マジックアワーを通り越して日付が変わる頃まで、入れ替わり立ち替わりしながら延々とおしゃべり。なんて素敵な時間だったろう。
 それにしても、鴨川であんなにゆっくりとしたのは、いったい何年ぶりだったろうか。(当たり前のことだけど)ぼくがこの街にやってきて、いちど居なくなって、また戻ってきて、そのあいだもずっとこの川は流れ続けていて、誰かが(ときにぼくがそうしたように)こうやって過ごしてきたのだ。いや(これもまた当たり前だが)、ぼくが生まれる何百年も前から、水は絶え間なく山からやってきて、ときには想像を超えるような誰かの暮らしを反映しながら、海へ向かっていた。自転車で毎日のように橋を渡り、川沿いの並木道を走りながら、ぼくはそこに川があるということも、川のそばに憩うことも、忘れていた気がする。たった7時間のささやかすぎる野の宴が、過去へも、未来へも、いろんなことを思わせてくれた。ありがとう、ウリョン、いや、たすく君。また飲みましょうね。こんどはぼくに多めにビールを買わせてください。
posted by youcan at 03:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々、時々雨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする