■2011年11月5日(土)奥飛騨温泉郷福地温泉 昔ばなしの里
【福音FUKUNE】〜MUSIC FES Vol.0〜
ゆーきゃん×岩橋真平×岡村寛子
1.背中
2.天使のオード
3.空に沈む
4.サイダー
5.エンディングテーマ
■2011年11月6日(日)なんばBEATS
白波多カミン「ランドセルカバーのゆくえ」 レコ発
ゆーきゃん×岩橋真平×岡村寛子
1.天使のオード
2.風
3.空に沈む
4.サイダー
5.エンディングテーマ
どちらも素敵な空間だったけれど、とくにFUKUNE。本当に素晴らしいイベントだった。
DJとアコースティックライブが、あんなにもスムースに繋がって行ったこと。中学生からおじいちゃんおばあちゃんまで、みんなが思い思いに楽しんでいたこと。とちゅうで温泉にも入った。地酒も美味しかった。
vol.0ということもあって宣伝が行きとどかなかった、それは確かに否めないかもしれない。動員面では厳しかったに違いないが(なぜか僕が地元のお嬢さんに「もっとがんばったらいいのに」という諌めを受けた)、一人ひとり味わった楽しさの密度や濃度で言えば、どんな巨大フェスにもひけをとらなかったんじゃないかと思う。温泉と音楽の相性があんなにもよかった、というのも嬉しい驚き(感謝)である。
会場周辺には、温泉地らしくたくさんの旅館が立ち並んでいる。出演者はめいめいに宿泊場所を割り振ってもらっていた。ぼくはとにかく疲れてしまい、旅館に戻るなり眠ってしまったのだが、岩橋・岡村・そして高田(運転手)はこの一泊のあいだに何度か入浴を楽しんだみたいだ。夕方からあいにくの雨だったが、11月にしてはずいぶんとあたたかな一日だったそうで(例年なら雪が降っていたかもしれない、と聞いた)、そういう意味では天候も味方してくれたのかもしれない。

朝起きて、お風呂に入り、朝ごはんを出してくれる場所(泊まった旅館から歩いて5分ほどの建物)へ向かう途中では、朝市を出している男性から「昨日はお疲れさまでした―。ライブよかったです」と声をかけていただいた。そういえば、出店のみなさんも、受付のスタッフさんも、みんな地元の若者(ぼくより年上そうなひとももちろんいたが)のようだった。PLAY ONのツボウチさんを企画チームに迎えながら、現地のスタッフも対等な目線でイベントを作って行ったのだろう。なにより「福地温泉」ごと楽しめる場所をつくろう!という意気込みとホスピタリティ(と程良いゆるさ)が感じられて、そのあたたかさが随所に身にしみた。ひとえに福地温泉のみなさんの人情と、ツボウチさんはじめPLAY ONクルーの努力のたまものだと思う。
インディでローカルな現場は、とくに(というのは、大規模な商業フェスの裏側を詳しく知っているわけじゃないから)個々の「ひと」の力と、そのつながり、そして「場所」の可能性が大きなファクターとなってくる。今回のFUKUNEは、その部分でのいちばん基本的なこと―これを忘れては、なんのためにフェスがあるのかっていうことも分からなくなってしまう―を、あらためて思い知らせてくれた。声をかけてくださったツボウチさん、そして福地温泉のみなさんに、心から感謝。
余談だが、往路で高速道路の降車レーンを間違えてしまい、白川郷へ行った。久しぶりに見る合掌造りの家々に胸が熱くなった(でも、五箇山とはちょっと違ったなあ。今度、夏くらいに帰省したときには五箇山にも寄りたい)。車中眠りっ放しだった岩橋君が、突然はしゃぎだし、側溝に鯉を見つけて「魚!」と叫んだあのシーンが二日間のハイライトだった。

(写真は、FUKUNEのオフィシャルtwitterから転載させていただきました。どちらも暗くなってからですが、昼間もとてもいい空間でした。ジャージの中学生たちがクレープをぱくつきながらDJを眺めていたのが、ほほえましかった!)
posted by youcan at 23:04|
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日々、時々雨
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