2008年04月18日

never cut this scene

表参道を歩いていたら、髪を切らないか、と声をかけられる。閉店前の空いている時間、料金は半額にするから、と。
そういえば1月にばっさり落として以来、伸び放題だった。時間もあることだし、悪くないなと思って付いて行った。

結果はすこし短くしたくらいなのだが(前髪がなくなったので歩くのに少し気恥ずかしいくらい)、そこで髪を切ってくれた美容師さんとの話が印象的だった。

彼女は福島から出てきてもう随分になるのだという。実家には夫婦二人暮しの両親が居て、今年六十になるらしい。自営業なので父親に定年はなく、勤めていた母親も退職後「やることがないから」という理由でパートに出ている。家には田んぼがあって、近所の農家にお願いしてお米を作ってもらっている。とれた米は送ってくれるのだが、彼女は自炊をしない。そのかわり美容院のお昼ご飯にお店へ持って行き、みんなの食べるお米を炊く。
いつも両親はもうそろそろ帰って来いと口癖のように繰り返すけれど、彼女にその気はないようだ。東京の方が刺激があるし、なにより望んだ仕事が故郷の町にはないから、と。

はさみを天井に向け、鏡の僕に向かって話しかける彼女は、すっかり東京の言葉遣いだった。敬語がほとんど混じらない、テレビの中のような(不馴れな僕にはそう聞こえた)会話のテンポ。

渋谷まで歩き、21時半の山手線に乗りながら、ぼんやりさっきのことを考えた。ふいに、ここが東京であることを強く感じた。

この都は、厳しくて、楽しくて、さびしい。
好きになれそうな気がする。



さて、Nur.の話をしよう。何か月も前から持ち上がっていた企画、ついに告知解禁になった。

Nur.はボロフェスタ〜SAL CULTUREで、全日程/全会場でDJをしてくれたMr.TOO MiCH、西村道男くんがオーガナイズするパーティだ。

かれもまた東京に住んでいるけれど、Getting Better大阪のレギュラーDJで、京都にもよく来てくれていたし、なによりNur.は東京大阪の二か所開催を謳っている(前回はBEACHESと54-71、Uitla Jr.のライブがあって、まるでボロフェスタの後夜祭さながらだった)。

これだけでも故郷の大阪を大事にしている彼の人柄がよく分かるのだが、このNur.の空気はさらに、いい意味で適当で、ほんのすこしだけナイーブで、それでいて音楽への絶対的な信頼があって・・・彼の性格が影絵のように反映されている。
そこにeyama(最近の東京で一番観ているDJかもしれない)、小野田圭(学生時代に何も知らずに通っていたメトロのイベントで、彼がDJをしていたことを先日初めて知った)といったレギュラー陣と、VJのeeteeが手を加えて、とても素敵な空間が出来上がるのだ。あの場にいる誰もが音楽好きで、お祭り好きで、気取っていない感じがとても居心地がいい。


自分の話をすると、久しぶりのw.h.b.f.でのライブ。感覚を取り戻しておこうと電車のなかではいつもアルバム("sang")を聴いているのだけれど、あらためてこのバンドの演奏力に感嘆したり、そんな自分を可笑しく思ったりする。とにかくこのメンバーでまたステージに立てるのが楽しみで仕方ない。
何をうたおうか。エンディングテーマ、ラプソディ、詩月・・比較的多めに時間は貰っているので、考えるのに嬉しい苦労をする。ワンマンで一度だけ披露した新曲も、やろう。

ツアー先でのオールナイトイベント、翌日はオフだ。精一杯うたって、足が攣るくらいに踊りたいと思う。



"Nur.大阪 春の陣"
2008年5月4日(日) 梅田Shangri-La

■LIVE:
ゆーきゃんwith his best friends
40-on'z
ハレルヤ

■DJ:
西村道男 (新宿Rolling Stone/Getting Better)
田中亮太 (CLUB SNOOZER / mogran' bar)
小野田圭 (FEEL the NOIZE / Club Snoozer)
eyama (新宿Rolling Stone)

■VJ:
eetee

■FOOD:
eetee食堂

開場/開演 22:00
前売:2500円 / 当日:3000円(別途1 drink)

posted by youcan at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々、時々雨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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