2010年11月25日

人生の午後

インフルエンザの予防接種に行く。外科で、整体院のようなこともやっていて、看護師さんがおばあちゃんに向かって「福本さん、きょうは電気(おそらく電気マッサージのことだろう)はあてますか?」と訊いているような医院。年配のお医者さんは陽気で、「いままで副作用が出たひとは三人くらいしかないです」だの「肩を出してください。腕の先のほうだと麻痺が残っちゃいますから」だのと言っては笑う。使い終わった注射器を、すこし離れたシンクに向かってぽーんと放り投げる。診察室とは別に処置室-というより唯のマッサージルームなのかもしれない-があり、くつろいだおじいちゃんたちの世間話がやたらと賑やかな医院。まるでバスの待合室のように雑多な人々が詰めるロビー、どこにも病んだ空気が流れていないその部屋の中で、会計待ち(なぜか15分程も待たされただろうか)の間に思わずうつらうつらしながら、ふと、不健康であることよりも、笑えなくなることや、優しさから遠のくことのほうが、人間にとって危ういのだと知った気がした。
posted by youcan at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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