ゆーきゃん
1.空に沈む
2.最後の朝顔
3.エンディングテーマ
4.サイダー
「感染ライブ」は、とても可能性のあるイベントだ。若さと熱狂。目を凝らして面白いことを探し、フラストレーションを火にくべて、喜びに変える、魔法。酔っぱらって、めちゃくちゃに飛び跳ねて、汗をかいて、笑って、月曜日を乗り越えるのだ。
突出した主催者はいない。実行委員、というほどでもない、なんとなくのゆるやかな共同体のなかで、なにかが始まっている。うごめいているのはRAW LIFEやDO ITの遺伝子かもしれない。980円、ノードリンク、芽生えを目撃するためにはそれだけあればいい。たった50人の間に生まれ得る地下世界の祝祭。
今回は、さらに「感染ライブラリー」という試みがあった、みんなでCDや本(Tシャツまで!)を持ち寄って、互いに無料で貸し出し合う、文字通りみんなで作る図書館だ。ぼくも何枚かCDを持っていった。ラブクライのライブBOX、ラリーパパ&カーネギーママのシングル、POET PORTRAITSのコンピレーション、パンクバンドがたくさん出演するイベントにはちょっとふさわしくないかもな、と思ったけれど、ちゃんと誰かが借りてくれた。
演奏はメトロのバーカウンターに腰掛けて。通いなれた場所の、いつもとちょっと違う眺めというものは、なんて楽しいんだろう。