2014年01月15日

Golden Slumbers Fill Your Train

 富山に帰ってきてあらためて実感したのは、閉店時間が早いということだ。うちの近所なんかはまさしく田舎の夜の早さというやつで、11時には村中が寝静まってしまう。

 先日、頭を使う作業の合間に気分転換の散歩に出ようとしたところ、母親に火付けと間違われるのでやめてくれと、たしなめられた。まさかとは思ったけれど、確かに夜更けに出歩いている人が全然いない。もちろん市街に出てゆけば遅くまでやっている店もあって週末などはそこそこのにぎわいを見せているのだが、いかんせん距離がある。京都と違ってちょっと木屋町まで自転車で繰り出す、というようなことは難しい。タクシーも高い(余談だが、市町村合併のおかげで、ツアーに行くとき「市内のホテルを取った」と安心していると予想もしない僻地だったりする罠が増えた。駅からタクシーで5000円もかかる「市内」のホテルなんて、ねえ)。こちらで最近出会った素敵な若者たちに面白そうな音楽スポットを何か所か教えてもらったのだけど、オールナイトイベントに出かけるなら本気で朝までを覚悟してゆかなくちゃならないようだ。

 京都にいる富山出身の友人が帰省してきて、滞在の最終日に会った。その日のうちにサンダーバードで戻らなくてはいけないというので、駅前のバルで呑んだ。最終(とはいっても8時なんだけど)ぎりぎりまで粘り、彼を見送って、自分の乗る列車(ぼくの最寄駅は、富山のひとつ西隣の呉羽というところ)の時刻まで40分ほどあったのでもう一杯だけ呑もうかなと思い、また別のお店に入った。一杯だけのつもりだったはずが、たまたま隣にすわったスペイン人の老夫妻と話し始めると止まらなくなってしまった。

-富山の人間か。そうだ、でも先月まで京都に居た。京都だって!ぼくらは明日京都へ行くんだ。キタノ・シュラインに行くつもりなんだけど。へえ、そうなんだ!ぼく、そのすぐ裏に住んでたよ。ところでどうして富山に来ようと思ったの?いや、ほんとうは金沢から直接、高山へ行くつもりだったんだけど、ふらっと降りちゃってね、でもお酒も魚も美味しい、ところでこれはなんていう魚なんだろう?うーん、わからないや、大将に聞いてみよう、それにしてもさすがスペインの人だけあって魚にはうるさいね。

 なんてこともない会話だったはずが、2時間近くも話し込んでいたらしい。彼らを見送ったあと、ぼくも急いで駅へ向かった。ちょうど列車が到着したところ、あと15分ほどで出発する、席も空いていて、外は冷たい雨だけど車内はあたたかくて・・・気がつくと、金沢だった。

 金沢?

 ようするに乗り過ごしというやつだ。改札で駅員さんに事情を話す。しかしもう電車はないらしい。始発で戻るなら乗り越し料金をはらわなくていいと言われる。自分でもわりと茫然としているのが分かる。阪急電車の乗り過ごしは結構な回数を経験していた(梅田から乗って、起きたらまた梅田っていうアレね)けれど、まさか富山から金沢とは!新年早々、相変わらずの迂闊さがなんとも情けない。そして10時台に終電というダイヤのギャップをも痛感させられた(後日思い返してみると、特急ならば11時台にもあったのだが、そのときは起き抜けだったこともあり、そこまで頭が回らなかったのだ)。 

 結局、金沢で安宿を探して一泊。翌日も休みで助かった。いつもは特急に乗っているので足早に通り過ぎるだけの金沢-富山間も、午前中の鈍行列車では車窓や車内の雰囲気をゆっくり楽しむことができて、かえって得した気がしないでもない。
 いや、こんな風に書くとまた失敗を正当化するような、自分を甘やかすようなことになってしまうので-もちろん反省はしました。一週間の禁酒、そして今年の誓いは酒量を"断じて"減らす、に決定。そのうえで一つ書き留めておきたいのは、北陸本線の暖房、とくにあの手でドアを開け閉めする旧型車両の暖房の心地よさは、ほとんど危険だということ!



 うっかり眠ってしまうにはエキサイティングすぎる一夜になると思いますが、"bedroom"と名前のついたイベントに誘っていただきました。花泥棒が今年からスタートさせた企画、昨年の「さらば、ゆーきゃん」に来れなかったひとのために追加公演という意味も込めて、ちょっと長めに、いつもどおり安らかに、歌わせていただきます。


■2014年1月19日(日)京都磔磔
"BEDROOM KYOTO vol.0.5"

出演

花泥棒
モルグモルマルモ
ゆーきゃん(送別会アクト/アンコール公演)
りんりんぽっぷ from おとぼけビ〜バ〜

開場 17:00 / 開演 18:00
入場料 1,800円(別途1ドリンク代)




posted by youcan at 14:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々、時々雨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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