2014年12月26日

We've been golden (in winter) *お知らせもあります

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 久しぶりに電話口で話した友人に、開口一番「疲れてんなー。ツイ―ト見たら分かんで」と言われました。Twitterを初めて三か月くらいになりますが、仕事帰りの呟きを読み返すと、ささくれだった気持ちがありありと蘇ってくることも確かにあります。誰かに聞かせるでもなく、でもはっきりと公共の宇宙に投げ出されてしまうことばは、タイムラインに漂いながら何を思っているのでしょう。
 
 とにかく、気が付けば年の瀬です。早かったのか長かったのか、振り返って何かあったような何もなかったような、ぼくにとっての2014年はいまだ整理不能なまま、この閑散とした地方都市、殺風景なアパートの一室に転がっています。忘れることも精算することもできやせず、このまま2015年を迎えるんやろな。

 十二月に入ってから、雪が頻繁に降っています。自動車に付いている<4WD>スイッチの力を思い知らされたり、ゴム長で歩くことを恥ずかしく感じなくなったり、雪の色が白くてほんとによかったとあらためて考えてみたり、融雪装置のスプリンクラーが頑張りすぎて背中に水をかけられたり、北陸の再洗礼を何かと受けているところですが、そんななかでも一つ、思い出したことがあります。

 ウーララというバンドでギターを弾いていた、トキタくんというひとも富山出身でした。彼は大阪に住んでいて、共演も数度したくらい、それほどたくさん顔を合わせたわけでもありません。ただ、何かの機会で話をしたときに、とても印象深いフレーズを教えてくれたのです。

 彼は、北陸の空がふとした瞬間に「金色の灰色」になる、と言いました。
 大阪鰻谷から京都丸太町に帰る京阪電車の中で、ぼくは故郷の冬を思い出していました。そうだったっけ。そうだった気もする。でもロマンチックだな、その言い方。覚えておこう。ぼくの上にあった空は、金色の灰色だったことにしよう。

 こちらに帰ってきて、冬がやってきて、当初の「今年の積雪は少ないでしょう」という天気予報を裏切って、さっそくまとまった降雪がありました。
 雪が絶え間なく降るとき、空はまるで天蓋のよう、あるいはトラックの荷台にかかる幌のようです。どこからやってくるのかも分からない雪と、その先にある暗い何かをじっと見上げていると、あの向うに外の世界があるのだ、北国の人間はそこから遮断され、有無を言わさず閉じ込められているのだ―そんなやるせない気持ちになることもあります。

 金色の灰色は、どうでしょうか。見えたでしょうか。
 たぶん、見えたと思います。トキタくんがあのとき、どの空を指してそう言ったのか定かではありませんが、たしかに、あっ、と思う場面はたくさんあるのです。
 降雪が小康状態になり、雲が薄れ、ヴェールの向こうに弱い太陽が滲む。
 夜通し降り続いた雪のあと、田んぼのあちら側を、雲の切れ間を縫うようにして朝日が這い上がってくる。
 短い昼の名残を惜しみながら、夕陽が冬の町、国道の向こうに溶けてゆく。

 そのどれもが、非常にメランコリックで鈍く、それでいてどんな強い光よりも鮮明で、この風景は日本海側の専売特許かもしれないと、いつも勝手な感動を覚えます。
 でも、それよりもぼくが好きなのは、あの刷毛で塗ったような雪雲そのものがもっている明度と輝度です。地味で単調で、見る人によってはただ陰気なだけの空が、どうしたわけか、ある瞬間だけは驚くほど明るく、眩しく、透明にさえ見える。その向うにある太陽と、雪の反射と、もしかしたら空気の温度や湿度の関係もあるのかな?とにかく、「金色」とは形容できないまでも、いつかまたトキタくんに会って、飲んだりすることがあれば、ぼくの見た「かがやく灰色」について、熱く手短に(うざがられるかもしれないので…)報告したいと思っています。

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 さて、実は明日から5日続けてのツアーがあるのでした。おいおい宣伝くらいしろや、やる気あんのかい、もう一人のぼくはいつも言っているんですが、どうしても後手後手に回ってしまいます。来年からはきっとなんとかする!…もう来年の話をしても鬼は笑いませんよね。

以下、明日から31日までの詳細です。
30日のnanoはバンドセットによる長尺のステージ。どのショウも素敵なものになりますが、ぜひ来てください。

◇12月27日(土)福岡 天神 VooDoo Lounge
「ラウンジサウンズフェスティバル2014」
開場13:30 / 開演14:00 / 終演23:30
入場料2,000円(1ドリンクオーダー別)
出演順
14:00 ボギー
14:20 InとOut逆菩薩
14:55 Martens
15:15 林まゆ
15:35 Bellbottom from 80's
16:10 世界のザキ
16:35 ななこが
17:00 brownbems
17:20 井上周一(folk enough)
17:40 白痴
18:10 oriental☆cabaret(ベリーダンス)
18:30 チャーリービーンズ
18:50 ニブルスくん
19:10 DX集団下校
19:45 鮫肌尻子とダイナマイト
20:20 THE VOTTONES
20:40 ハナアロハ(フラダンス)
21:00 漢方先生
21:20 木藤和也
21:40 nontroppo
22:00 ゆーきゃん(富山,ex京都)
22:20 フアリナ
22:40 ぱちゅ〜む
23:00 宇宙サービス

DJと司会)ボギー
似顔絵屋さん)モンドくん(先着15名)
FOOD)VooDoo特製チキンカレー


◇12月28日(日)京都 二条 livehouse nano
「メシアと人人presents」
開場 18:00 / 開演 18:30
入場料1,500円 / 学割1,000(共に1ドリンクオーダー別)
Hi,how are you?
ゆーきゃん
ほりゆうじ…
メシアと人人


◇12月29日(月)名古屋 新栄 Hunny-Bunny
「ゆーきゃん ソフテロ よっく。」
開場19:00 / 開演19:40
入場料1,500円(1ドリンクオーダー別)

ゆーきゃん
ソフテロ
YOK.
DJ TSURU / ryohei


◇12月30日(火)京都 二条 livehouse nano
開場 18:00 / 開演 18:30
前売2,000円 / 当日2,300(共に1ドリンクオーダー別)

ゆーきゃんakarui heya band
chori(band)
opening song of the world for you:よしむらひらく

この日は22時からKYOTO MUSEで開かれている「公◯食堂&MUSE大忘年会!!!」にも出演します。
ライブというより、ただの余興ですが。詳細は↓
http://www.arm-live.com/muse/kyoto/liveschedule/index_201412.html


◇12月31日(水)京都 木屋町UrBANGUILD
開場 20:00 / 開演 21:00
入場料2,000円(1ドリンク&振る舞い雑煮付)

ゆーきゃん + 足田メロウ(painting)
吉田省念
コロイド(たゆたう+かりきりん)
数えきれない

仙石彬人 AKITO SENGOKU [TIME PAINTING]
and more & more....!


あ、それと最後にもう一つ。
京都在住時に録音した最後の作品が、7e.pからリリースされました。
カヴァー、セルフカヴァー、そして新緑を含む7曲入り。
アバンギルドで録音しました。モイチさんが録ってくれました。
http://www.7ep.net/item/epcd081/
ジャケの絵はもちろんメロウ君です。この記事の一番上に出てくる絵ですよ。

試聴は、前回のツアーでお供させていただいた(7e.p.が招聘元でした)ジュリー・ドワロンの名曲。気になったかたはぜひとも。


…わすれてた!ぼくのツイッターアカウントは
@aka_rui_heya
です。わりとRT多めですが、たまにちらと覗いてみてください。あんまりいやなことは書かないようにしますので!
posted by youcan at 14:30| Comment(0) | TrackBack(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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