鉢植えを買ってきたときには付いていたのだけれど、昨年の秋に切ってしまった。
北陸の寒くて暗い冬をなんとか越え、今年の夏にはせっかく立てた気遣いの支柱も無視して、太陽の方向へ気ままに伸びていった。

名を捨てて実を取るという言い回しは好きではない。そのくせ、名がそれほど大事だとも思わない。たとえどれほど果汁と香りにあふれた鮮やかな実だとして、なぜか葉の方が愛おしいときもある、というだけの話。
それに檸檬の実は爆弾だ。本好きとしては積まれた上で炸裂されてはかなわない。
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